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文献詳細

雑誌文献

検査と技術36巻1号

2008年01月発行

文献概要

オピニオン

これからの大学病院検査部

著者: 南木融1

所属機関: 1筑波大学附属病院検査部

ページ範囲:P.16 - P.16

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 われわれ検査部の役割は,筑波大学附属病院の使命である診療・教育・研究を追求するとともに,臨床検査を通じて,個々の患者様に最適な医療の提供,加えて地域への貢献とされております.しかし,国立か私立か,また施設の規模などによって取り組み方は大きく変わってくると思います.特に国立大学においては民営化に伴い,今後は各大学による特色ある取り組みが不可欠となっております.このようなことを踏まえ,大学病院検査部のこれからについて,当院検査部の今後の取り組みを紹介いたします.

 はじめに大学病院の使命の一つである診療ですが,これは日常のルーチン検査に当たります.最近では,どこの職場でも共通して言えることと思いますが,仕事量は増えるものの,人員の増加は望めないのが現状です.そして限られた時間のなかで,ルーチン検査に加え教育・研究を実現していくためには,これまで以上に仕事の効率化とともに医療安全について考えていかなければならないと思います.仕事の効率化を行うためには,新しい機器の導入やシステム化などいろいろな方法が考えられますが,一番大切なことは何よりも「職員の仕事に対する意識を高めること」だと考えております.職員1人ひとりが大学病院の検査技師だという自覚をもち,仕事に対して高いモチベーションをもって仕事に取り組むことが最も大切との認識を共有することが重要です.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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