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文献詳細

雑誌文献

検査と技術36巻1号

2008年01月発行

文献概要

技術講座 病理

胆汁の検体処理

著者: 青木裕志1 浅見志帆1 江口正信2

所属機関: 1順天堂大学医学部附属練馬病院臨床検査科 2帝京大学医学部附属溝口病院臨床病理科

ページ範囲:P.17 - P.21

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新しい知見

 胆汁細胞診は胆道系腫瘍の検索には欠かすことのできない検査法である.しかし,検体処理に際し,細胞回収率の悪さと細胞変性が強いことによる診断への影響が指摘されてきた.近年,これら諸問題を改善すべく添加剤の使用が推奨されるようになった.今後多くの施設で添加剤が導入されていくと思われるが,それぞれ細胞の保存性,細胞形態への影響は異なることにも留意する必要がある.

参考文献

1) 中村忍:細胞の変化と死.田嶋基男(編):細胞診の基本(上巻),武藤化学,pp75-81,1998
2) 佐川広,田妻進,初鹿寿美恵,他:胆汁酸の膜障害性に関する研究(第2報).親水性胆汁酸の膜保護作用について.胆道 6:61-67,1992
3) 古旗淳,末吉徳芳,権田厚文,他:胆汁の保存法.病理技術 69:32-35,2006
4) 田嶋基男(編):細胞診の基本技術および細胞診に必要な病理学各論.宇宙堂八木書店,pp1-11,1980

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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