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文献詳細

雑誌文献

検査と技術36巻1号

2008年01月発行

Laboratory Practice 〈臨床生理●脳波検査のステップアップ・2〉

脳波検査に必要な医用工学の知識(Ⅰ)―一般的な雑音対策と差動増幅器の原理

著者: 石山陽事1

所属機関: 1杏林大学保健学部臨床生理学・医用応用工学教室

ページ範囲:P.47 - P.51

文献概要

はじめに

 脳細胞の活動に伴う電気現象である脳波は生体の電気現象のなかでも最も微弱な電位である.そのためいろいろな雑音が脳波記録に混入する.脳波検査は雑音との戦いといっても過言ではない.したがって,脳波検査の雑音対策そのものが医用工学の理解につながるものである.図1に従来のアナログ脳波計と最近のディジタル脳波計のブロック図および雑音混入脳波から雑音除去を行う各ブロックの機能を示す1).ここでは,これらの雑音対策のための医用工学について2回に分けて解説する.第1回目は脳波検査に関する一般的な雑音対策と差動増幅器の原理について解説する.

参考文献

1) 石山陽事:脳波検査,A. 脳波検査の基本的知識:脳波計の操作,臨床神経生理学的検査マニュアル.神経内科 65(特別増刊号):19-32,2006
2) 石山陽事:脳波信号と雑音,モノグラフ「臨床脳波を基礎から学ぶ人のために」No.3.臨床神経生理学 33:567-577,2005
3) 石山陽事:もっと知ろう臨床検査 神経生理検査に必要な医用工学の基礎知識.医学検査 55:89-102,2006

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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