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透析をされている方の副甲状腺の超音波所見
著者: 鈴木留美1 飯原雅季1 小原孝男1
所属機関: 1東京女子医科大学病院 内分泌外科
ページ範囲:P.78 - P.81
文献購入ページに移動透析をされている方で副甲状腺ホルモン(parathyroid hormone,PTH)やCaなどの値に異常があり,投薬しても効果がない場合は副甲状腺の状態を超音波検査で診ることがあります.そこでこのような状況で考えられる副甲状腺の画像所見やポイントを教えてください.(長野市 H.T.生)
A.鈴木留美・飯原雅季・小原孝男
はじめに
ご質問のように,慢性腎不全透析患者では続発性副甲状腺機能亢進症は必発で,内科的治療ではコントロールが次第に難しくなることがしばしばあります.そうした場合,頸部超音波検査により副甲状腺の腫大の有無を検索する必要性が高くなってきます.ここでは副甲状腺の解剖や発生の知識をまず整理して,透析患者における続発性副甲状腺機能亢進症(腎性副甲状腺機能亢進症)の発生機序や内科治療の限界を述べます.さらに,透析患者で副甲状腺手術適応を決めたり,副甲状腺の全部位をあらかじめ確認しておくための,副甲状腺超音波検査のポイントを示しましょう.
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