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文献概要
はじめに
現在,尿沈渣の形態学的特徴を把握するために,「尿沈渣検査法2000」1)をはじめとする数多くのアトラスが利用されている.しかし,従来の尿沈渣アトラスでは,細胞の写真を1枚の平面画像で表現しているために,鏡検法で見られるような立体的な細胞を詳細に表現することは困難であった.実際の尿沈渣鏡検法では,微動機構を動かしながら細胞の上面から下面までを観察し,鏡検者が立体的に頭の中で構成している.
筆者らは,一般的な市販のソフトとデジタルカメラを用いて,尿沈渣成分を立体的に表現できる3D(3 dimension:3次元)を利用した方法を考案した2).教育用としての尿沈渣3Dアトラスの作製方法や,これを用いた精度管理調査活用例について述べる.
現在,尿沈渣の形態学的特徴を把握するために,「尿沈渣検査法2000」1)をはじめとする数多くのアトラスが利用されている.しかし,従来の尿沈渣アトラスでは,細胞の写真を1枚の平面画像で表現しているために,鏡検法で見られるような立体的な細胞を詳細に表現することは困難であった.実際の尿沈渣鏡検法では,微動機構を動かしながら細胞の上面から下面までを観察し,鏡検者が立体的に頭の中で構成している.
筆者らは,一般的な市販のソフトとデジタルカメラを用いて,尿沈渣成分を立体的に表現できる3D(3 dimension:3次元)を利用した方法を考案した2).教育用としての尿沈渣3Dアトラスの作製方法や,これを用いた精度管理調査活用例について述べる.
参考文献
1) 日本臨床衛生検査技師会:尿沈渣検査法2000.日本臨床衛生検査技師会,東京,2000
2) 久代真也,伊瀬恵子,駒木吉伸:3Dを用いた尿沈渣成分の表現法の構築.医学検査 56:1148-1151,2007
3) 久代真也,古谷公英,田中雅美,他:動画を使用した髄液検査の精度管理について.医学検査 54:1110-1114,2005
4) 千葉県臨床衛生検査技師会:一般精度管理報告.平成18年度精度管理調査報告書.千葉県臨床衛生検査技師会,pp217-220,2006
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