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文献詳細

雑誌文献

検査と技術36巻10号

2008年09月発行

文献概要

増刊号 これから広がる生理検査・新たにはじまる生理検査 E 呼吸機能検査

5. 経皮血液ガス分圧検査

著者: 福永壽晴1

所属機関: 1金沢医科大学病態診断医学

ページ範囲:P.1080 - P.1082

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測定原理

 皮膚の局所を42~43°Cに加温すると皮膚温の上昇を防ぐために局所の血管が拡張し血流量が上昇する.この血流量の増加は毛細血管の酸素分圧の上昇と炭酸ガス分圧の低下を招き,結果として毛細管血は動脈化する.また,皮膚温の上昇は表皮の死細胞の脂質構造を溶解することにより,局所的に皮膚のガス透過性を高める.したがって,加温された皮膚表面にガスセンサー(電極)を設置し,毛細血管から拡散してきたガス分圧を計測することによって,経皮的に,かつ連続的に血液ガス分圧を測定することができる.

参考文献

1) 萩原丈二:血液ガスの経皮測定電極.医用電子と生体工学 21:524-530,1983
2) Huch A, Huch R, Amer B, et al:Continuous transcutaneous oxygen tension measured with a heated electrode. Scand J Clin Lab Invest 31:269-275,1973
3) Huch A, Seiler D, Meinzer K, et al:Transcutaneous Pco2 measurement with a miniaturised electrode. Lancet 7:982-983,1977
stabilization. J Appl Physiol 51:1027-1032,1981
5) Per Baumbach B Sc:TC100,経皮PO2およびPCO2の測定法の理解のために.Radiometer, Copenhagen,1992

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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