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文献詳細

雑誌文献

検査と技術36巻10号

2008年09月発行

文献概要

増刊号 これから広がる生理検査・新たにはじまる生理検査 F 脳神経系検査

2. マイクロニューログラムの基礎と臨床

著者: 國本雅也1

所属機関: 1済生会横浜市東部病院脳神経センター

ページ範囲:P.1093 - P.1100

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検査の原理

 ヒトの末梢神経に電極を刺し,そこから神経1本1本の電気活動を記録できたら,というのは多くの神経生理学者の夢であった.神経線維1本ずつの電気活動を得ようとすると電極は非常に小さくなるため,その電気抵抗は大きくなる.それを観察するためには増幅率の大きい高性能のアンプを必要とする.実際の単一神経線維の電気的発火は振幅が数十から百数十μVの電位で,これは脳波とほぼ同じくらいの電位に相当する.当初はその記録が可能になるまでに相当な苦労があった1~3)

参考文献

1) 間野忠明:Microneurography.臨床脳波 25:493-500,1983
2) 間野忠明:Microneurography.臨床脳波 25:564-571,1983
3) 間野忠明:Microneurography.臨床脳波 25:629-638,1983
4) 長岡正範:筋紡錘活動の運動への関与―Microneurogramによる知見.リハビリテーション医学 34:181-184,1997
5) 大藤均,國本雅也:超音波ガイドによるマイクロニューログラフィの新しい手法.医学のあゆみ 182:205-206,1997
6) 間野忠明,岩瀬敏,長谷川修,他:マイクロニューログラフィー施行上の倫理と安全性.脳波と筋電図 27:524-528,1999
7) 間野忠明:マイクロニューログラムの臨床応用.神経内科 34:347-353,1991
8) 新藤和雅:マイクロニューログラフィー.日本自律神経学会(編):自律神経機能検査,第4版.文光堂,pp362-368,2007
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11) 岩瀬敏:起立性低血圧における筋交感神経活動のニューログラム解析.神経内科 34:368-378,1991
12) 田中正一,國本雅也,大藤均:下半身陰圧負荷(-40mmHg,30分)に対する筋交感神経活動の変化(健常成人での検討).自律神経 36:401-406,1999
13) 新藤和雅,角田伸一,塩澤全司:筋萎縮性側索硬化症の自律神経障害.自律神経 30:513-516,1993
14) 間野忠明,松川俊義:筋交感神経活動と自律神経疾患.日内会誌 84:645-650,1995
15) 長谷川修,小宮山純,奈良優貴子,他:糖尿病性多発ニューロパチーの電気生理学的評価―運動・感覚神経伝導検査および神経幹内神経電図法の比較.脳波と筋電図 23:423-427,1995

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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