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文献詳細

雑誌文献

検査と技術36巻10号

2008年09月発行

文献概要

増刊号 これから広がる生理検査・新たにはじまる生理検査 I 今後の生理検査に望むこと

耳鼻咽喉科:耳鼻咽喉科生理機能検査の発展と将来

著者: 山本昌彦1 吉田友英1

所属機関: 1東邦大学医療センター佐倉病院耳鼻咽喉科

ページ範囲:P.1167 - P.1170

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はじめに

 耳鼻咽喉科における生理機能検査には多くの種類がある.他科と共通する超音波検査や筋電図検査などもあるが,耳鼻咽喉科に特化した専門色の強い検査として聴覚検査や平衡機能検査1)がある.これら耳鼻咽喉科に特化した検査は,最近まで臨床検査学の範疇に入らず,耳鼻咽喉科独自の研修・教育で養成されてきた経緯がある.そのために,検査が現在なお耳鼻咽喉科外来検査室で行われている施設もあるが,15年くらい前から中央施設内での生理機能検査として実施される施設が多くなった.

 耳鼻咽喉科関係の生理機能検査は他科と共通する検査を含めて内容が非常に豊富であるとともに,一般病院や大学付属病院の耳鼻咽喉科が何を専門にしているのかで検査内容やその精度の要求が変わってくることがあり,検査をする側にとってその熟練度や対応姿勢も変わってくる.本稿では耳鼻咽喉科領域での生理検査の現状と将来について示したい.

参考文献

1) 渡辺行雄,肥塚泉,山本昌彦,他:平衡機能検査法基準化のための資料.Equilibrium Res 65:468-503,2006
2) 吉田友英,小田恂,長船宏隆,他:Body Tracking Testによる追随機能の評価法.Equilibrium Res 56:39-44,1997.
3) 時田喬:ニューラルネットを用いた重心動揺の識別.Equilibrium Res 58:215-222,1999
4) 櫻井芳雄:ブレインーマシン・インタフェースの現状と可能性.システム/制御/情報 51:464-472,2007
5) 櫻井芳雄,八木透,小池康晴,他:ブレイン-マシン・インタフェース最前線―脳と機械を結ぶ革新技術.工業調査会,2007

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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