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オピニオン
「検査の技術」を大切に!
著者: 佐藤尚武1
所属機関: 1順天堂大学医学部附属順天堂東京江東高齢者医療センター 臨床検査科
ページ範囲:P.1213 - P.1213
文献購入ページに移動 筆者が就職した当時,生化学検査では既に用手法がほとんど姿を消していたが,細菌検査は基本的にマニュアルで実施されていた.電気泳動なども用手法で,血液像や尿沈渣は鏡検法で実施されており,凝固検査も用手法であった.当時の臨床検査技師はまさに技術職といった印象で,検査技術の高さが一つのステータスになっていた.
その後,臨床検査は機械化(自動化)やキット化が急速に進み,臨床検査の迅速化,精度や正確度の向上,検体の微量化などに貢献した.これ自体は望ましいことであるが,一方で臨床検査技師がその技術を発揮できる場を奪い,技術職としての要素を低下させたことも事実である.
その後,臨床検査は機械化(自動化)やキット化が急速に進み,臨床検査の迅速化,精度や正確度の向上,検体の微量化などに貢献した.これ自体は望ましいことであるが,一方で臨床検査技師がその技術を発揮できる場を奪い,技術職としての要素を低下させたことも事実である.
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