文献詳細
オピニオン
文献概要
筆者が就職した当時,生化学検査では既に用手法がほとんど姿を消していたが,細菌検査は基本的にマニュアルで実施されていた.電気泳動なども用手法で,血液像や尿沈渣は鏡検法で実施されており,凝固検査も用手法であった.当時の臨床検査技師はまさに技術職といった印象で,検査技術の高さが一つのステータスになっていた.
その後,臨床検査は機械化(自動化)やキット化が急速に進み,臨床検査の迅速化,精度や正確度の向上,検体の微量化などに貢献した.これ自体は望ましいことであるが,一方で臨床検査技師がその技術を発揮できる場を奪い,技術職としての要素を低下させたことも事実である.
その後,臨床検査は機械化(自動化)やキット化が急速に進み,臨床検査の迅速化,精度や正確度の向上,検体の微量化などに貢献した.これ自体は望ましいことであるが,一方で臨床検査技師がその技術を発揮できる場を奪い,技術職としての要素を低下させたことも事実である.
掲載誌情報