icon fsr

文献詳細

雑誌文献

検査と技術36巻12号

2008年11月発行

文献概要

技術講座 生化学

―臨床化学応用技術シリーズ・2―分析理論ツール その1:発色検出系

著者: 大澤進1

所属機関: 1九州大学大学院医学研究院保健学部門

ページ範囲:P.1317 - P.1323

文献購入ページに移動
はじめに

 臨床化学検査では生体成分を定量検出する場合,古くからなんらかの発色反応系に導き,分光光度計で測定を行う.現在では分光光度計を組み込んだ生化学自動分析装置によって自動測定されている.生体成分の定量や酵素活性の測定には種々の検出系が用いられ,その発色には主に化学反応,酵素-化学反応,そして免疫-酵素-化学反応を共役させた検出系が利用されている.本稿では可視光および紫外部での検出系を取り上げ,その原理,特徴や利用方法について解説する.

参考文献

1) 飛田満彦:色彩科学―色素の色と化学構造.丸善,1999
2) 川辺徳彰:有機化学が面白いほどわかる本.中経出版,2003
3) 大澤進:臨床検査反応系のすべて67ジアゾ反応.Medical Technology 28(臨時増刊号):1057-1058,2000
4) Tamaoku K, Murao Y, Akiura K, et alu:uNew water-soluble hydrogen donors for the enzymatic spectrophotometric determination of hydrogen peroxide. Anal Chem Acta 136:121-127,1982
5) Osawa S, Kariyone K, Ichihara F, et alu:uDevelopment and application of serum cholinesterase activity measurement using benzoylthiocholine iodide. Clin Chim Acta 351:65-72,2005
6) 大澤進:臨床検査反応系のすべて 64ヤッフェ反応.Medical Technology 28(臨時増刊号):1054,2000
7) 青山典仁:指示反応系の特徴と問題点H2O2-POD系.臨床検査 41:1014-1019,1997
8) 野口美紀,篠原克幸,佐々木悠:高感度測定が可能な酵素サイクリング法を用いたアンモニア測定試薬「シカリキッドNH3」の基礎的検討.臨床病理 52:5089,2004
9) Watanabe N, Kamei S, Ohkubo A, et alu:uUrinary protein as measured with a pyrogallol red-molybdate complex, manually and in a Hitachi726 automated analyzer. Clin Chem 32:1551-1554,1986

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?