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文献詳細

雑誌文献

検査と技術36巻12号

2008年11月発行

文献概要

一般検査室から私の一枚

計算盤からおたまじゃくし

著者: 大田喜孝1

所属機関: 1医療法人雪ノ聖母会聖マリア病院中央臨床検査センター

ページ範囲:P.1345 - P.1345

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 新生児の髄液中に奇妙なおたまじゃくし様細胞が出現した.

 おたまじゃくしの正体は小脳皮質のプルキンエ(Purkinje)細胞である.樹状突起を伸ばす細胞は60μm以上はあろうか.プルキンエ細胞の周囲には小脳分子層の小組織片やリンパ球様の顆粒層細胞までが見てとれ,見事なまでに小脳組織そのものを反映している.20数年前の顕微鏡写真であるが,すべての条件が揃ってこそ初めて撮影できる貴重な一枚である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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