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文献詳細

雑誌文献

検査と技術36巻13号

2008年12月発行

文献概要

けんさ質問箱

血清(血漿)分離時の遠心条件の違いによる測定値への影響について

著者: 竹内美保1

所属機関: 1日本ベクトン・ディッキンソン株式会社BDダイアグノスティックスPAS事業部

ページ範囲:P.1461 - P.1464

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Q.血清(血漿)分離時の遠心条件の違いによる測定値への影響について

 血清分離の際の遠心条件の差が各種検査値に与える影響について教えてください.また,影響の機序についてもお願いいたします.(横須賀市 K.O.生)

 

A.竹内美保

はじめに

 真空採血管は,医療従事者の安全,正確な検査結果の提供,作業効率の向上などを考え,1946年にベクトン・ディッキンソン(以下,BD)が販売を開始したものです.現在臨床検査分野では,作業向上の面から分離剤入りの採血管が一般的に使用されています.また,ターンアラウンドタイム(turn around time,TAT)短縮を目的として,メーカーの推奨と異なる遠心条件で使用している施設もあるようです.

 ここでは,遠心条件によって検査値が異なることが知られておりますので,その例を示します.

参考文献

II advance tubes at four and five minute centrifugation times. VS 7228:1-13,2004
II tubes at four and five minute centrifugation times. VS 7513:1-15,2006
3) 増田詩織,前田岳宏,宇都宮孝治,他:遠心分離条件の違いによる生化学検査への影響.第18回サンプリング研究会講演記録集,pp18-21,2004
4) 木澤仙次:分離剤入り採血管.Medical Technology 33:1285-1294,2005
5) Fu-Chung Lin, Richmond Cohen, Robert Losada, et al:Cellular sedimentation and barrier formation under centrifugal force in blood collection tubes. Lab Med 32:588-594,2001

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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