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文献詳細

雑誌文献

検査と技術36巻2号

2008年02月発行

失敗から学び磨く検査技術―臨床化学編

Lewis血液型Lea陰性者のCA19-9の検査

著者: 花田浩之1

所属機関: 1大阪大学医学部附属病院医療技術部検査部門

ページ範囲:P.131 - P.135

文献概要

 膵臓癌ならびに胆管癌の腫瘍マーカーであるCA19-9は,膵臓癌であるにもかかわらずCA19-9が測定感度以下を示すという現象や,CA19-9が高値の際に希釈直線性が得られないことがあるが,どのように考えたらよいだろうか.

 『Le(a-b-)とCA19-9』『Le(a-b+)とCA19-9』に分けて考えてみる.

参考文献

1) 花田浩之,竹岡啓子,野村朋子,他:CA19-9測定系における希釈乖離問題の解析.臨床病理 53:297-302,2005
2) 花田浩之,竹岡啓子,野村朋子,他:CA19-9測定系におけるLewis式血液型Le(a-b-)患者のCA19-9測定除外法の試み.日本臨床検査自動化学会会誌 29:138-148,2004
3) 池田清子,今井美保子,木杉玲子,他;健常者群におけるCA19-9値分布から求めた参考基準値,医学検査,43:1024-1028,1994
4) 成松久:ルイス抗原群の分子生物学―血液型と癌関連抗原としてのシアリルルイス抗原群.日本外科学会雑誌 97:115-122,1996
5) Vestergaard EM, Hein HO, Meyer H, et al:Reference values and biological variation for fummor marker CA19-9 in serum for different Lewis and secretor genotypes and evaluation of secretor and Lewis genotyping in a Caucusian population. Clin Chem 45:54-61,1999
6) 大川二朗,宮脇章:CA19-9のRIAとEIAとの乖離.臨床検査 38:126-127,1994
7) 川茂幸,北和田修介:測定法の違いによるCA19-9値の乖離.臨床検査 37:935-937,1993
8) 新井智子,塚田敏彦,中山年正:肝疾患検体にみられるCA19-9 EIA法偽陽性とその分子量に関する検討,臨床科学 22:238-243,1993

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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