icon fsr

文献詳細

雑誌文献

検査と技術36巻2号

2008年02月発行

文献概要

Laboratory Practice 〈臨床生理●脳波検査のステップアップ・3〉

脳波検査に必要な医用工学の知識(Ⅱ)―差動増幅器の商用交流雑音抑制と種々の雑音除去フィルタ

著者: 石山陽事1

所属機関: 1杏林大学保健学部臨床生理学・医用応用工学教室

ページ範囲:P.136 - P.142

文献購入ページに移動
はじめに

 脳波電位が他の生体電気現象のなかで最も低電位な神経細胞の活動電位であることから,脳波検査は雑音との戦いといっても過言ではない.したがって必要な医用工学の知識とは,脳波記録に混入する雑音対策としての医用工学である.前号では脳波検査を行ううえで生体以外に起因する雑音混入(脳波導出用電極による雑音や商用交流雑音混入)の原因と対策,およびこの対策の一つとして欠くことのできない差動増幅器について若干解説した.本稿では差動増幅器とその商用交流雑音抑制の原理と雑音除去のための種々のフィルタ回路について解説する.

参考文献

1) 石山陽事:臨床神経生理学的検査マニュアル,脳波検査,A.脳波検査の基本的知識:脳波計の操作法.神経内科 65(suppl4):19-32,2006
2) 石山陽事:臨床脳波を基礎から学ぶ人のために―脳波信号と雑音.臨床神経生理学 33:567-577,2005
3) 石山陽事:神経生理検査に必要な医用工学の基礎知識.医学検査 55:89-102,2006

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?