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病気のはなし
脳梗塞
著者: 鈴木理恵子1 峰松一夫1
所属機関: 1国立循環器病センター内科脳血管部門
ページ範囲:P.222 - P.227
文献購入ページに移動脳梗塞とは脳動脈が閉塞することにより,その動脈から血液を供給されている脳組織が虚血状態に陥り,不可逆的な壊死状態となることをいう.脳組織の障害部位によってさまざまな神経症状がみられる.脳梗塞自体が生命に影響することは少ないが,半身麻痺などの後遺症を残すことが多い.遺伝子組み換え組織型プラスミノーゲン・アクチベータ(recombinant tissue-type plasminogen activator,rt-PA)の認可などにより治療法は急速に進歩しており,現在最も注目を浴びている疾患の一つである.病歴などから脳梗塞が疑われたら,なるべく早期に診断を確定し,脳梗塞の病型を明らかにし,治療を開始することが重要である.
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