icon fsr

文献詳細

雑誌文献

検査と技術36巻3号

2008年03月発行

文献概要

技術講座 血液

自動血球分析装置におけるヒストグラムの見方

著者: 近藤弘1 佐藤陽子1 永井豊12 巽典之3

所属機関: 1大東文化大学スポーツ・健康科学部 2日本光電工業株式会社 3大阪市立大学

ページ範囲:P.229 - P.233

文献購入ページに移動
新しい知見

 現在市販されている自動血球分析装置は,異常検体や測定上のトラブルが疑われるときに警告メッセージを表示する機能をもち,日常検査ではそれらのメッセージを参照して測定値とともにヒストグラムを判読し,標本を注意深く観察して必要に応じて再検査する.ヒストグラム上には数値データだけではわからない血球動態が反映される.臨床的に出現頻度の高い破砕赤血球,小赤血球,巨大血小板,血小板凝集などではヒストグラムを正しく判読することが,その後の的確かつ迅速な対処を可能にさせる.

参考文献

1) 松野一彦,安士孝則:血小板計測の高精度測定―その臨床的意義.生物試料分析 30:219-224,2007
2) 東克巳:自動血球計数器の原理と落とし穴.Medical Technology 27:47-52,1999
3) 永井豊,近藤弘,巽典之:血球分析基本技術.巽典之(編):計測技術ティーチング―自動血球分析装置の基本原理.宇宙堂八木書店,pp56-145,2006
4) 浅井正樹,稲垣恵章:自動血球計数機の使用法.検査と技術 19(増):38-46,1991

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?