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文献概要
一般検査室から私の一枚
尿沈渣中に認められた悪性黒色腫細胞
著者: 川辺民昭1
所属機関: 1京都市立病院臨床検査科
ページ範囲:P.252 - P.252
文献購入ページに移動 悪性黒色腫(メラノーマ)は黒褐色の皮膚病変として四肢などに生じる悪性度の高い腫瘍ですが,種々の臓器にも稀に発生することがあります.本例は60代男性の尿道に生じた極めて稀な症例で,この写真はその尿沈渣中に出現した悪性黒色腫細胞を捉えた珍しい一枚です.稀少症例に遭遇する機会はめったにないので,記録に残すことの大切さを感じた一枚でした.
腫瘍細胞は,孤立散在性および上皮様結合を示す集団として出現し,核腫大と著明な核小体が認められました.悪性黒色腫の特徴である茶褐色のメラニン顆粒を確認するため,無染色にて撮影を行っています.
腫瘍細胞は,孤立散在性および上皮様結合を示す集団として出現し,核腫大と著明な核小体が認められました.悪性黒色腫の特徴である茶褐色のメラニン顆粒を確認するため,無染色にて撮影を行っています.
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