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Laboratory Practice 〈臨床生理●脳波検査のステップアップ・4〉
脳波の導出法:原理と局在決定
著者: 前川敏彦1 飛松省三2
所属機関: 1九州大学大学院医学研究院精神病態医学 2九州大学大学院医学研究院脳神経病研究施設臨床神経生理学
ページ範囲:P.257 - P.262
文献購入ページに移動脳波は他の静的な画像検査(CT,MRI,SPECT)では得られない,患者の時々刻々と変わる機能変化をダイナミックに捉えることができ,意識障害やてんかんの診断に特に有力な検査である.しかし,横軸に時間,縦軸に信号変化を表記する方法は画像を見慣れている近年の臨床医には厄介な存在である.一般臨床医に脳波が役に立つと思わせるには,わかりやすさが必要である.わかりやすい脳波を示すためには,記録する臨床検査技師の知識と技量が問われる.言い換えると,アーチファクトの少ない記録をすると同時に,適当な刺激を被検者に与える(あるいは与えない)ことにより,脳波検査の得意とする「機能変化を捉える能力」を最大限に引き出すことが要求される(図1). 脳波導出法の原理を理解することは脳波判読の基礎につながるため,本稿ではその要点を概説する.
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