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文献詳細

雑誌文献

検査と技術36巻3号

2008年03月発行

文献概要

Laboratory Practice 〈病理●内部精度管理・3〉

免疫染色の精度管理

著者: 鈴木舞1 鴨志田伸吾1

所属機関: 1藤田保健衛生大学医学部第一病理学講座

ページ範囲:P.263 - P.266

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はじめに

 近年,ルーチン業務における免疫染色依頼件数の伸びに加え,入手できる抗体の種類の飛躍的な増加に伴い,確定診断や治療法の選択に対する免疫染色の貢献度が高まっている.それゆえに,免疫染色の精度管理および標準化の重要性がますます強調されてきている.本稿では,免疫染色の内部精度管理,再現性や正確性の高い染色結果を得るためのノウハウについて言及する.

参考文献

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2) 畠榮,真鍋俊明:病理診断の精度とその向上 病理検査技術の精度管理.病理と臨床 19:1328-1334,2001
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4) Goldstein NS, Hewitt SM, Taylor CR, et al:Recommendations for improved standardization of immunohistochemistry. Appl Immunohistochem Mol Morphol 15:124-133,2007
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6) 丸川活司,森谷純,清水幹雄,他:より良好な免疫染色の追求 圧力鍋を用いた抗原賦活化と精度管理.医学検査 51:1503-1508,2002
7) 堤寛,鴨志田伸吾:病理医に必要なワンポイント病理技術 抗原性賦活化法.病理と臨床 23:189-198,2005
8) Rudiger T, Hofler H, Kreipe H-H, et al:Quality assurance in immunohistochemistry. Results of an interlaboratory trial involving 172 pathologists. Am J Surg Pathol 26:873-882,2002
9) 桑尾定仁:GISTにおけるKIT蛋白免疫染色の多施設間コンペ標本評価.病理技術 70:67-71,2007

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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