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呼吸機能検査(1)―ベネディクト・ロス型スパイロメーターから多機能呼吸機能検査装置になって
著者: 安部信行1
所属機関: 1東邦大学医療センター大森病院 臨床生理機能検査部
ページ範囲:P.280 - P.282
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筆者が呼吸機能検査をはじめた頃は,ベネディクト・ロス型スパイロメーターを用いていました.蒸留水を装置に満たしたのち記録紙にペンを上下に合わせ調整するのが朝の日課でした.記録は回転式になっておりスイッチで速度を切り替え記録するものです.今日では自動化された多機能呼吸機能検査装置や電子スパイロメーターが用いられ,従来の装置より格段に操作性がよくなり効率よく検査ができるようになりました.しかし,呼吸機能検査は患者さんの協力による最大の努力を必要とするばかりでなく,検者の手技も熟練が必要であることは今も変わりません.
筆者が呼吸機能検査をはじめた頃は,ベネディクト・ロス型スパイロメーターを用いていました.蒸留水を装置に満たしたのち記録紙にペンを上下に合わせ調整するのが朝の日課でした.記録は回転式になっておりスイッチで速度を切り替え記録するものです.今日では自動化された多機能呼吸機能検査装置や電子スパイロメーターが用いられ,従来の装置より格段に操作性がよくなり効率よく検査ができるようになりました.しかし,呼吸機能検査は患者さんの協力による最大の努力を必要とするばかりでなく,検者の手技も熟練が必要であることは今も変わりません.
参考文献
1) 長野準,吉田稔,末次勧:肺機能検査入門.金原出版,1976
2) 大久保善朗,川良徳広,東條尚子,他:生理機能検査学.医歯薬出版,pp217-241,2003
3) 久良木隆繁,石橋正義,吉田稔:スパイロメトリー.検査と技術 26:1149-1154,1998
4) 滑川妙子:慢性閉塞性肺疾患の呼吸機能検査.医学検査 51:105-112,2002
5) 木田耕太,藤島清太郎:胸郭の構造と換気メカニクス.救急医学 30:766-768,2006
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