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文献詳細

雑誌文献

検査と技術36巻3号

2008年03月発行

文献概要

けんさ質問箱

超音波検査での腎動脈狭窄の計測ポイント

著者: 大平未佳1 阿部倫明2

所属機関: 1東北大学病院診療技術部検査部門 2東北大学病院腎・高血圧・内分泌科

ページ範囲:P.283 - P.285

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Q.超音波検査での腎動脈狭窄の計測ポイント

高血圧の原因の一つといわれている腎動脈狭窄の計測の仕方のポイントを教えてください.(東京都 M.K.生)

 

A.大平未佳・阿部倫明

はじめに

 腎血管性高血圧症の診断にはCT(computed tomography)やMRI(magnetic resonance imaging),腎動脈造影などの画像検査がありますが,その一つとして,腎動脈超音波検査が注目されています1,2).超音波検査は造影剤を使わずに血流速度が測定でき,被曝の心配もなく繰り返し簡便に行うことができる検査です.本稿では,超音波ドプラ法を用いて腎動脈血流速度を測定し,腎臓の血行動態や腎動脈狭窄を評価するポイントを説明します.

参考文献

1) 阿部倫明,大平未佳,伊藤貞嘉:腎動脈エコー:病変を読む,Vascular Lab 3(3):346-352,2006
2) 横井良明,河原田修身:粥状硬化性腎動脈狭窄症,pp57-65,メジカルセンス,2004
3) 篠原真木子,大熊潔,栗林幸夫:腎血管―基本と実際.綜合臨牀 54(増刊):913-923,2005
4) Strandress Jr. DE:Duplex ultrasound screening. In Novick A (ed):Renal Vascular disease. Sanders, London,pp119-133,1996
5) 血管診療技師認定機構血管無侵襲診断法研究会(編):血管無侵襲診断テキスト.南江堂,pp135-145,2007

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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