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文献詳細

雑誌文献

検査と技術36巻4号

2008年04月発行

文献概要

Laboratory Practice 〈一般〉

尿沈渣検査の自動化

著者: 伊瀬恵子1 澤部祐司1 野村文夫12

所属機関: 1千葉大学医学部附属病院検査部 2千葉大学大学院医学研究院分子病態解析学

ページ範囲:P.344 - P.348

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はじめに

 尿沈渣検査は,2000年に日本臨床衛生検査技師会から『尿沈渣検査法2000』1が発刊され,手技の統一化や各地で開催される研修会での教育により標準化が行われてきた.しかし,多数の施設で行われている鏡検法は,尿を遠心して沈渣を顕微鏡で観察し,視野当たりで結果を報告するため,人手と時間がかかり,測定者の個人差や施設間差の大きい検査2と言われている.

 近年,自動化が遅れていた尿沈渣検査の分野に,自動分析装置を導入する施設が増加している.主な尿沈渣自動分析装置の概要とともに,尿沈渣検査の効率性と精度の維持を目的とした,自動分析装置を用いた尿検査システムの有用性について述べる.

参考文献

1) (社)日本臨床衛生検査技師会:尿沈渣検査法2000.(社)日本臨床検査技師会,東京,2000
2) 伊瀬恵子,西周裕晃,安藤正,他:尿沈渣検査における精度管理評価.医学検査 55:660-664,2006
3) 米山正芳,宿谷賢一,渡邊卓:新しい一般検査のシステム化 第1回 陽性検体を見逃すな―尿沈渣検査自動分析装置導入と複数ロジックによる結果解析.Medical Technology 32:489-495,2004
4) 米山正芳,渡邊卓:尿中有形成分情報の活用―複数ロジックによる解析の効果.臨床病理レビュー 125:95-101,2003
5) 伊瀬恵子,澤部祐司,野村文夫:尿自動分析機AUTION MAXとAUTION IQを用いた尿検査システムの運用状況について.日本臨床検査自動化学会会誌 33:3号,2008(印刷中)
6) 今井宣子:施設内差および施設間差是正を目的とした尿沈渣の精度管理法.医学検査 40:1491-1498,1991
7) 工藤彰人,伊瀬恵子,加藤真裕美,他:6800形日立尿自動分析装置による異型細胞検出に関する検討.日本臨床検査自動化学会会誌 26:227-231,2001

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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