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Laboratory Practice 〈一般〉
尿沈渣検査の自動化
著者: 伊瀬恵子1 澤部祐司1 野村文夫12
所属機関: 1千葉大学医学部附属病院検査部 2千葉大学大学院医学研究院分子病態解析学
ページ範囲:P.344 - P.348
文献購入ページに移動尿沈渣検査は,2000年に日本臨床衛生検査技師会から『尿沈渣検査法2000』1)が発刊され,手技の統一化や各地で開催される研修会での教育により標準化が行われてきた.しかし,多数の施設で行われている鏡検法は,尿を遠心して沈渣を顕微鏡で観察し,視野当たりで結果を報告するため,人手と時間がかかり,測定者の個人差や施設間差の大きい検査2)と言われている.
近年,自動化が遅れていた尿沈渣検査の分野に,自動分析装置を導入する施設が増加している.主な尿沈渣自動分析装置の概要とともに,尿沈渣検査の効率性と精度の維持を目的とした,自動分析装置を用いた尿検査システムの有用性について述べる.
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