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Laboratory Practice 〈一般〉
便潜血定量測定のピットフォール
著者: 今福裕司1 鈴木律子2
所属機関: 1福島県立医科大学感染制御・臨床検査医学 2福島県立医科大学附属病院検査部
ページ範囲:P.445 - P.448
文献購入ページに移動便潜血検査は歴史の古い検査の一つであるが,現在も頻用されている検査項目である.特に大腸癌検診では,この検査のほかに無侵襲的なスクリーニングの方法が現存しないことから,広く用いられている.便潜血測定の便のサンプリングについては,尿と同じように患者に採取してもらう場合が大部分であり,医療従事者によるサンプリングに比較して,落とし穴(ピットフォール)が潜んでいる可能性は高いであろう1~3).そのため患者に適切に採便してもらうための教育が必要である.まず,これらの問題について考察してみたい.また,便潜血反応も定量化の時代を迎えつつある.当院でも定性法から定量法への移行に際して,若干の検討を行ったのでこれを報告したい.
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