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血液形態診断におけるバーチャルスライドシステムの応用
著者: 三ツ橋雄之1
所属機関: 1慶應義塾大学医学部臨床検査医学
ページ範囲:P.459 - P.461
文献購入ページに移動血液疾患の診断には形態学的検査が欠かせない.現在では細胞表面マーカー検査や遺伝子検査・染色体検査などさまざまな臨床検査が日常診療に用いられるようになり,血液疾患の診断にそれぞれ重要な役割を果たしているが,末梢血塗抹標本および骨髄塗抹標本による細胞形態の評価はいまだに血液疾患の診断には不可欠である.しかし,形態学的検査には経験が必要であるため比較的専門性が高く,また観察には標本と顕微鏡が必要であるため,時間や場所の制約も少なくない.これらは形態学的検査には不可避な問題であると考えられるが,血液形態検査のもつ情報が他の検査情報に比べて有効に活用されにくい状況を作り出している可能性があると思われる.バーチャルスライドシステムはこのような血液形態検査の現状を変える可能性をもつシステムであると考えられる.
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