icon fsr

文献詳細

雑誌文献

検査と技術36巻6号

2008年06月発行

文献概要

技術講座 病理

アガロースを利用した簡便なセルブロック作製法

著者: 横尾英明1 礒田浩二1 冨澤雄一2 中里洋一1

所属機関: 1群馬大学大学院医学系研究科病態病理学分野 2原町赤十字病院検査科

ページ範囲:P.485 - P.488

文献購入ページに移動
新しい知見

 セルブロックの併用による細胞診は診断精度の向上,免疫染色ならびに特殊染色の実施,種々の遺伝子検索,細胞診の自己学習,容易に再利用可能な形での検体の半永久的保存による患者の潜在的な利益の確保など,いくつもの利点がある.ここでは電気泳動用のアガロースを利用した簡便なセルブロックの作製法について解説する.改良アガロース法と名づけた本法は特別な試薬や機器を必要とせず,作業工程が短く,コスト面でも利点が多い.

参考文献

1) 三宅康之:セルブロック作製法.Medical Technology 32:187-195,2004
2) 畠山重春,和泉智子,倉若志保:液状検体よりのセルブロック標本の作り方.Medical Technology 27:613-618,1999
3) 三浦弘守,森谷卓也,望月静枝,他:セルブロックの正しいつくり方.病理と臨床 20(臨増):32-39,2002
4) 佐野順司,吉本尚子,溝口良順,他:アルギン酸ナトリウムを用いたセルブロック法の有用性についての検討.日本臨床細胞学会誌 44:291-297,2005
5) 神谷誠,竹崎悌二,冨澤雄一,他:グルコマンナンを用いたセルブロック作製法.病理と臨床 24:871-875,2006
6) 礒田浩二,横田真知子,山崎博子,他:電気泳動用のアガロースを用いた簡便なセルブロック作製法.病理と臨床 25:1287-1290,2007

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら