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文献詳細

雑誌文献

検査と技術36巻6号

2008年06月発行

文献概要

Laboratory Practice 〈一般●精度管理・1〉

尿検査(試験紙・沈渣)の精度管理

著者: 宿谷賢一1 下澤達雄1

所属機関: 1東京大学医学部附属病院検査部

ページ範囲:P.523 - P.527

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はじめに

 精度管理は重要な業務であり,すべての検査項目が該当する.しかしながら,用手法で行われる検査については軽視される傾向がある.内部精度管理では測定値管理のみではなく,検査技術・試薬ロット管理など広範囲にわたる検査業務について実施する必要がある.2005年から開始された日本適合性認定協会(The Japan Accreditation Boards for Conformity Assessment,JAB)によるISO15189臨床検査室認定では,検査室要員に対して検査を実施する力量をもつことが求められている1).鏡検者の力量により結果に及ぼす影響がある形態検査は,内部精度管理の実施が必要不可欠である.本稿ではISO15189を踏まえて,簡易的な検査である尿定性検査や,形態検査である尿沈渣検査に必要な内部精度管理について概説する.

参考文献

1) 北川隆:形態検査におけるISO15189の必要性.矢冨裕,下澤達雄,伊藤機一,他(編):臨床検査Yearbook2008一般検査編.宇宙堂八木書店,pp226-229,2007
2) 田中雅美,宿谷賢一,下澤達雄:尿沈渣検査の自動化の効果的な運用法―採尿法について.矢冨裕,下澤達雄,伊藤機一,他(編):臨床検査Yearbook2008一般検査編.宇宙堂八木書店,pp145-149,2007
3) 久保野勝男:ISO15189改定の要点と特定健診対応 臨床検査室の認定.臨床病理 55:1029-1036,2007
4) 宿谷賢一,北村聖:基本検査テクニック 一般尿検査の採尿・定性・沈渣.高久史磨(監):臨床検査データブック2007-2008.医学書院,pp106-108,2007
5) 太田宣秀,鈴木統久:尿試験紙の果たす役割.大場康寛,折田義正,伊藤機一(編):尿定性・半定量検査プラクティス.宇宙堂八木書店,pp237-244,1995
6) 五十嵐すみ子:尿コントロール物質.大場康寛,折田義正,伊藤機一(編):尿定性・半定量検査プラクティス.宇宙堂八木書店,pp218-226,1995

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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