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私の一推し免疫染色
WT1
著者: 三上芳喜1
所属機関: 1京都大学医学部附属病院病理診断部
ページ範囲:P.628 - P.629
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56歳の女性.腹膜癌腫症の診断により試験開腹が行われ,大網の小腫瘤がサンプリングされた.肉眼的には卵巣は正常であった.組織学的には,不整形の核と好酸性でやや暗調の細胞質を有する異型細胞から構成される腫瘍が確認された.腫瘍細胞の核クロマチンは増量しており,核分裂像も多数見られた.細胞質内粘液の存在は認められなかった.主として充実性シート状の増殖を示していたが,一部では間質性の芯を伴わない微小乳頭状増殖が認められた(図1).
56歳の女性.腹膜癌腫症の診断により試験開腹が行われ,大網の小腫瘤がサンプリングされた.肉眼的には卵巣は正常であった.組織学的には,不整形の核と好酸性でやや暗調の細胞質を有する異型細胞から構成される腫瘍が確認された.腫瘍細胞の核クロマチンは増量しており,核分裂像も多数見られた.細胞質内粘液の存在は認められなかった.主として充実性シート状の増殖を示していたが,一部では間質性の芯を伴わない微小乳頭状増殖が認められた(図1).
参考文献
1) Hwang H, Quenneville L, Yaziji H, et alu:uWilms tumor gene productu:usensitive and contextually specific marker of serous carcinomas of ovarian surface epithelial origin. Appl Immunohistochem Mol Morphol 12:122-126,2004
2) Lee AH, Paish EC, Marchio C, et alu:uThe expression of Wilms' tumour-1 and Ca125 in invasive micropapillary carcinoma of the breast. Histopathology 51:824-828,2007
3) Ordonez NGu:uValue of estrogen and progesterone receptor immunostaining in distinguishing between peritoneal mesotheliomas and serous carcinomas. Hum Pathol 36:1163-1167,2005
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