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文献詳細

雑誌文献

検査と技術36巻7号

2008年07月発行

Laboratory Practice 〈病理〉

標本作製の自動化

著者: 金子伸行1

所属機関: 1東京大学医学部附属病院 病理部

ページ範囲:P.630 - P.636

文献概要

はじめに

 ここ数年,病理組織標本作製の自動化は急速であり,標本作製におけるほとんどの工程で自動化が進められている.検体受付に始まり,プレパラート・ブロックカセット印字,薄切,ヘマトキシリン・エオジン(hematoxylin-eosin,HE)染色,特殊染色,免疫組織化学染色(免疫染色),インサイチューハイブリダイゼーション(in situ hybridization,ISH),検体管理,精度管理に至るまで機器が介在しうる.細胞診の分野でも,液状処理によって標本作製が自動化され,婦人科検体についてはスクリーニングまでもが自動化可能になっている.

 当施設でも,当日病理診断(same day diagnosis)のための連続処理を目的としていくつか自動機器の導入が始まっており,本稿ではこのうちの「包埋」「HE染色」「特殊染色」「免疫染色・ISH」「封入」について機器と運用を紹介する.

参考文献

1) 金子伸行,大橋健一,深山正久:迅速な病理診断システムと標本作製過程.臨床病理レビュー 132:6-16,2005
2) 金子伸行,宇於崎宏:標本作製の自動化.病理と臨床 25:1267-1272,2007

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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