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文献詳細

雑誌文献

検査と技術36巻7号

2008年07月発行

文献概要

Laboratory Practice 〈臨床生理●脳波検査のステップアップ・8〉

小児基礎脳波

著者: 小林勝弘12 大塚頌子12

所属機関: 1岡山大学大学院医歯薬学総合研究科・発達神経病態学 2岡山大学病院・小児神経科

ページ範囲:P.640 - P.647

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はじめに

 乳児期から小児期にかけて脳神経系には,脳重量の急激な増加や,髄鞘化の進展などの著しい発達がみられる.これを反映して脳波像にも著明な発達的変化が認められる1~6)ため,小児脳波の判読には年齢的変化に関する知識が必須である.

 脳波は発達を示すため,正常の基準がそれぞれの月年齢で変化し,正常・異常の判定が成人よりも困難であり,各月年齢での正常状態を把握する必要がある.未熟児や新生児では,頭囲が小さく通常の国際10-20電極法の電極配置が困難な場合,電極数を減らした特殊な配置を行うこともある(図1).またポリグラフィとして,眼球運動,呼吸,心電図,筋電図などを同時に記録する8)

参考文献

1) Petersen I, Eeg-Olofsson Ou:uThe development of the electroencephalogram in normal children from the age of 1 through 15 years. Non-paroxysmal activity. Neuropadiatrie 2:247-304,1971
2) Eeg-Olofsson Ou:uThe development of the electroencephalogram in normal adolescents from the age of 16 through 21 years. Neuropadiatrie 3:11-45,1971
3) Lindsley DBu:uA longitudinal study of the occipital alpha rhythm on normal children. J Genet Psychol 55:197-213,1939
4) 大熊輝雄:臨床脳波学 第3版.医学書院,p533,1983
5) 大田原俊輔:脳波の発達.小児医学 7:372-408,1974
6) Niedermeyer Eu:uMaturation of the EEGu:udevelopment of waking and sleep patterns. Niedermeyer E, Lopes da Silva F (ed)u:uElectroencephalography. Basic principles, clinical applications, and related fields. 4th ed. Williams & Wilkins, Baltimore,pp189-211,1999
8) 日本脳波・筋電図学会 臨床脳波検査基準検討委員会.臨床脳波検査基準1988.脳波と筋電図 17:81-99,1989
9) 中山和男,山磨康子,大田原俊輔:乳幼児脳波の基礎波に及ぼす開閉眼の影響.臨床脳波 32:796-802,1990
10) 渡辺一功:新生児脳波入門 新興医学出版,p211,2002
11) Hrachovy RA, Mizrahi EM, Kellaway Pu:uElectroencephalography of the newborn. Daly DD, Pedley TA (ed). Current Practice of Clinical Electroencephalography, 2nd ed. Raven Press, New York,pp201-242,1990

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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