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骨髄パラフィン標本でのナフトールASD染色のコツ
著者: 阿部倫子1
所属機関: 1埼玉医科大学総合医療センター病理部
ページ範囲:P.726 - P.727
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ナフトールASD染色はNaphthol AS-D chloroacetate(以下,ナフトール)を基質に用いた特異的エステラーゼ染色である.好中球系に陽性を示すため,骨髄球系疾患をはじめとし,広く造血器疾患の診断に有用な染色法である.われわれはLeder法1)とLi法2)に基づいて検討された引野ら3)の方法を行っている.
ナフトールASD染色はNaphthol AS-D chloroacetate(以下,ナフトール)を基質に用いた特異的エステラーゼ染色である.好中球系に陽性を示すため,骨髄球系疾患をはじめとし,広く造血器疾患の診断に有用な染色法である.われわれはLeder法1)とLi法2)に基づいて検討された引野ら3)の方法を行っている.
参考文献
1) Leder LD:Uber die selective fermentcytochemische Darstellung von neutrophilen myeloischen Zellen und Gewebsmastzellen im Paraffinschnitt. Klin Wochenschr 42:553,1964
2) Li CY, Lam KW, Yam LT:Esterases in human leukocytes. J Histochem Cytochem 21:1-12,1973
3) 引野利明,福田利夫,町並陸生:パラフィン切片に有用なNaphthol AS-D Chloroacetate Esterase染色.病理と臨床 4:555-556,1986
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