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文献詳細

雑誌文献

検査と技術36巻8号

2008年08月発行

文献概要

けんさ質問箱

不整脈のリエントリー回路について

著者: 吉谷和泰1 柴田正慶2 貝谷和昭1 中川義久1

所属機関: 1天理よろづ相談所病院循環器内科 2天理よろづ相談所病院臨床病理部

ページ範囲:P.767 - P.769

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Q.不整脈のリエントリー回路について

不整脈のリエントリー回路について,あまり教科書などで記載されていないようです.詳しくご教示ください.(東京都 M.K.生)


A.吉谷和泰・柴田正慶・貝谷和昭・中川義久

 心臓には刺激伝導系という電気回路が存在する.正常の脈が打つときは,右心房の上方についている洞結節という司令塔から電気的信号が発せられ,それが下流にある心筋全体に伝搬する.いったん興奮した心筋は直後に不応期という休止期に入るので一度通過した電気信号が戻ってくることはできない.終点を迎えた電気信号はそこで消滅する.こういった正常の脈拍を洞調律という.

参考文献

1) 山下武志,児玉逸雄,李鍾国,他:不整脈の基礎を識る.小川聡(編):新目で見る循環器病シリーズ・7 不整脈.メジカルビュー,pp15-20,2005
2) 清水昭彦,笠貫宏:新・心臓病診療プラクティス・7 心電図で診る・治す.文光堂,pp214-220,2006

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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