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雑誌文献

検査と技術36巻8号

2008年08月発行

文献概要

トピックス

イムノクロマト法を用いたノロウイルス簡便検出キットの評価

著者: 山缾謙治1 左近直美1 伊吹てるみ2 立田多美恵3

所属機関: 1大阪府立公衆衛生研究所感染症部 2大阪府泉佐野保健所検査課 3大阪府四条畷保健所検査課

ページ範囲:P.772 - P.773

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はじめに

 ノロウイルス(norovirus,NV)は感染性胃腸炎およびウイルス性食中毒の主要な病原因子であり,国内ではいずれも集団発生による患者が毎年1万人以上に上っている.NVは大きくgenogroup(G)と(G)に分類され,さらにGは15の,Gは18のgenotypeに細分されている1).現在,NVの検出は逆転写ポリメラーゼ連鎖反応(reverse transcription polymerase chain reaction,RT-PCR)法などの遺伝子を検出する方法が主として採用されている.2007年11月にイムノクロマト(immunochromato,IC)法によるNV抗原検出試薬が発売されたことから,急性胃腸炎患者の糞便を用いてICによるNVの検出を行い,在来法との比較検討を行った.

参考文献

1) Okada M, Ogawa T, Kaiho I, et al:Genetic analysis of noroviruses in Chiba Prefecture, Japan, between 1999 and 2004. J Clin Microbiol 43:4391-4401,2005
2) 左近直美,山缾謙治,依田知子,他:大阪府における2006/07シーズンの胃腸炎集団発生.病原微生物情報(IASR) 28:283-285,2007
3) 依田知子:ノロウイルスの検出法.Medical Technology 34:1161-1166,2006
4) 田中智之,加藤大介,鎌田公仁夫,他:ノロウイルス迅速抗原検査.検査と技術 36:235-239,2008

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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