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文献詳細

雑誌文献

検査と技術36巻9号

2008年09月発行

文献概要

技術講座 生化学

―臨床化学基礎技術シリーズ―6.分析ツール その5:吸光度

著者: 関口光夫12

所属機関: 1前・日本大学医学部附属板橋病院臨床検査部 2千葉科学大学

ページ範囲:P.789 - P.798

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はじめに

 吸光度は吸光光度分析法,原子吸光光度分析法の定量信号である.その吸光度は定量物質の濃度に比例する電気信号である.本稿では臨床化学領域で最も汎用されている吸光光度分析法を中心に取り上げる.また,関連した内容として,光度計の構造と性能,スペクトルの基礎,吸光度の正確さ,分析化学に用いる速度分析と反応次数の基礎,吸光度計測によるpKaの測定などについて解説したい.

参考文献

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掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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