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文献詳細

雑誌文献

検査と技術36巻9号

2008年09月発行

文献概要

技術講座 生理

サーモグラフィ:熱画像検査法

著者: 三浦純子1

所属機関: 1虎の門病院臨床生理検査部循環器機能検査科

ページ範囲:P.799 - P.804

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新しい知見

 サーモグラフィ(thermography)による皮膚温測定とメタボリックシンドロームの関係:厚生労働省により,2008年4月から特定健診の実施が義務づけられた.その目的は,メタボリックシンドロームを減らし,肥満と密接な関係にある糖尿病,高血圧症,高脂血症などの生活習慣病を予防するためである.生活習慣病は動脈硬化の促進因子であるが,なかでも糖尿病は細い動脈だけでなく,太い動脈も障害されることが多く,閉塞性動脈硬化症の合併率が高い疾患である.また,それら循環障害に関連して足趾や足底部に潰瘍・壊死が発生する患者が近年増加している.潰瘍・壊死の原因が血管の障害にあるため,皮膚表面の循環状態を知るとともに,その原因血管の状態を把握することが求められる機会が増えている.将来,ますますその傾向は強くなると思われる.

参考文献

1) 藤正巖(監),蟹江良一,石垣武男(編):最新医用サーモグラフィ:熱画像診断テキスト.日本サーモロジー学会,1996

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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