文献詳細
文献概要
私の一推し免疫染色
CD56
著者: 村田哲也1
所属機関: 1JA三重厚生連鈴鹿中央総合病院中央検査科
ページ範囲:P.822 - P.823
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CD56は別名をneural cell adhesion molecule(NCAM)といい,神経系接着因子として知られているが,神経系以外でも血液系腫瘍の免疫染色で有用なマーカーでもある.当院ではCD56はニチレイの希釈モノクローナル(クローン1B6)抗体,染色はDAKO社のEnVisionTMを使用し,抗体の反応時などにはサーモフィッシャーサイエンティフィック社のシーケンザを用いている.
本稿ではCD56の免疫染色が有用な疾患を三つ挙げよう.それは鼻型の節外性NK/T細胞性リンパ腫(extranodal natural killer/T-cell lympho-ma,nasal type)と多発性骨髄腫,そして神経内分泌系腫瘍である.
CD56は別名をneural cell adhesion molecule(NCAM)といい,神経系接着因子として知られているが,神経系以外でも血液系腫瘍の免疫染色で有用なマーカーでもある.当院ではCD56はニチレイの希釈モノクローナル(クローン1B6)抗体,染色はDAKO社のEnVisionTMを使用し,抗体の反応時などにはサーモフィッシャーサイエンティフィック社のシーケンザを用いている.
本稿ではCD56の免疫染色が有用な疾患を三つ挙げよう.それは鼻型の節外性NK/T細胞性リンパ腫(extranodal natural killer/T-cell lympho-ma,nasal type)と多発性骨髄腫,そして神経内分泌系腫瘍である.
参考文献
1) Jaffe ES, Harris NL, Stein H, et al:World Health Organization Classification of Tumours. Pathology and Genetics. Tumours of Haematopietic and Lymphoid Tissues. IARC Press, Lyon,2001
2) Niakosari F, Sur M:Agranular CD4+/CD56+ hematodermic neoplasm. Arch Pathol Lab Med 131:149-151,2007
3) Ruiz-Arguelles GJ, San Miguel JF:Cell surface markers in multiple myeloma. Mayo Clin Proc 69:684-690,1994
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