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文献詳細

雑誌文献

検査と技術37巻1号

2009年01月発行

文献概要

ワンポイントアドバイス

随時血糖値による糖尿病発症リスクのスクリーニングのカットオフ値

著者: 折坂美知子1 稲葉大輔2 富永真琴34

所属機関: 1財団法人岩手県予防医学協会・臨床検査課 2岩手医科大学歯学部予防歯科学講座 3前・山形大学医学部液性病態診断医学 4医療法人社団みゆき会糖尿病内科クリニック

ページ範囲:P.32 - P.32

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■随時血糖値によるスクリーニング

 一般的に行われている集団を対象とした健康診断では,空腹時の採血が難しいことから,糖尿病検査のスクリーニングに随時採血による血糖値が多く使われている.糖尿病型の判定基準は75g経口ブドウ糖負荷試験(oral glucose tolerance test,OGTT)による基準をもとにした“随時血糖値≧200mg/dl”を用いているが,糖尿病の発症リスクに関する特性や基準についてははっきりしていない.そこで,初年度の年齢が30~69歳で糖尿病が認められず,5年間連続して随時採血による血糖値測定を行った男性3,997名(平均年齢:47.9±10.4歳),女性2,881名(平均年齢:54.8±10.1歳)の計6,878名を対象として前向きコホート調査を行い,糖尿病発症に関する随時血糖値のスクリーニング特性を解析し,予防医学的な有用性について検討した.

参考文献

1) 芳野原,富永真琴,平野勉,他:食後高血糖と食後高脂血症を同時に観察するテストミールのパイロットモデルの開発(テストミールAについての報告).糖尿病 49:361-371,2006

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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