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文献概要
疾患と検査値の推移
原発性アルドステロン症
著者: 藤田恵1
所属機関: 1東京大学医学部附属病院腎臓・内分泌内科
ページ範囲:P.33 - P.37
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特定の原因による高血圧は二次性高血圧と呼ばれ全高血圧症の10%を占めるが,的確な原因疾患の診断治療によって高血圧の治癒ないし病状の軽減が期待できるため,積極的な鑑別診断が必要である.このうち原発性アルドステロン症は,かつては稀な二次性高血圧と考えられてきたが,最近になり高血圧症の5~10%1,2)を占める頻度の高い疾患であることがわかってきた.さらに,アルドステロンの心血管系への直接作用によって脳血管障害,腎機能障害,心疾患といった標的臓器障害の合併が多いことが報告されており,早期診断治療が肝要である.
特定の原因による高血圧は二次性高血圧と呼ばれ全高血圧症の10%を占めるが,的確な原因疾患の診断治療によって高血圧の治癒ないし病状の軽減が期待できるため,積極的な鑑別診断が必要である.このうち原発性アルドステロン症は,かつては稀な二次性高血圧と考えられてきたが,最近になり高血圧症の5~10%1,2)を占める頻度の高い疾患であることがわかってきた.さらに,アルドステロンの心血管系への直接作用によって脳血管障害,腎機能障害,心疾患といった標的臓器障害の合併が多いことが報告されており,早期診断治療が肝要である.
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