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文献詳細

雑誌文献

検査と技術37巻1号

2009年01月発行

文献概要

Laboratory Practice 〈微生物〉

開発途上国で罹患することの多い下痢原性大腸菌の検査

著者: 飯島義雄1

所属機関: 1神戸市環境保健研究所微生物部

ページ範囲:P.50 - P.53

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はじめに

 下痢症を引き起こす大腸菌として,腸管出血性大腸菌(enterohemorrhagic Escherichia coli,EHEC),腸管凝集性大腸菌(enteroaggregative E. coli,EAEC),腸管病原性大腸菌(enteropathogenic E. coli,EPEC),腸管侵入性大腸菌(enteroinvasive E. coli,EIEC),腸管毒素原性大腸菌(enterotoxigenic E. coli,ETEC)などが知られている1)

 開発途上国では,ETEC,EAEC,EIECなどの下痢原性大腸菌が蔓延している.そのため,開発途上国で下痢原性大腸菌感染症に罹患して帰国するケースが多いが,適切にこれらの下痢原性大腸菌が検出されていないのが現状である.本稿では,多くの検査室で採用されている検査方法の問題点を指摘するとともに,下痢原性大腸菌の検査方法について考える.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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