文献詳細
文献概要
Laboratory Practice 〈生化学〉
HbA1c測定の酵素法
著者: 諸熊由子1
所属機関: 1九州大学病院検査部
ページ範囲:P.54 - P.56
文献購入ページに移動はじめに
ヘモグロビンA1c(hemoglobin A1c,HbA1c)とは,ヘモグロビンのβ鎖N末端バリンにブドウ糖が非酵素的に結合したものである.HbA1cは,過去1~2か月の平均血糖値を示すことから血糖コントロールの指標として広く用いられ1,2),日常検査では主に高速液体クロマトグラフィー(high performance liquid chromatography,HPLC)法と免疫学的測定法(以下,免疫法)が採用されている3).近年では新たに酵素法測定試薬が開発,市販されており,本稿では,この酵素法4)の特徴と有用性について,従来法と比較しながら概説する.
ヘモグロビンA1c(hemoglobin A1c,HbA1c)とは,ヘモグロビンのβ鎖N末端バリンにブドウ糖が非酵素的に結合したものである.HbA1cは,過去1~2か月の平均血糖値を示すことから血糖コントロールの指標として広く用いられ1,2),日常検査では主に高速液体クロマトグラフィー(high performance liquid chromatography,HPLC)法と免疫学的測定法(以下,免疫法)が採用されている3).近年では新たに酵素法測定試薬が開発,市販されており,本稿では,この酵素法4)の特徴と有用性について,従来法と比較しながら概説する.
掲載誌情報