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文献詳細

雑誌文献

検査と技術37巻10号

2009年09月発行

文献概要

増刊号 顕微鏡検査のコツ―臨床に役立つ形態学 II 微生物検査 総論 5 薬剤の影響

2 去痰薬

著者: 川上小夜子1 斧康雄2 宮澤幸久1

所属機関: 1帝京大学医学部附属病院中央検査部 2帝京大学医学部微生物学講座

ページ範囲:P.927 - P.930

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はじめに

 喀痰のグラム(Gram)染色標本から下気道感染を判断するためには,試料中の白血球数,白血球の種類,白血球の鮮度,粘液(フィブリン)析出の度合い,はく離した気管や肺胞細胞の種類などを読み取る1).市中肺炎患者においては,これらの感染情報を的確に読み取ることが可能であるが,抗菌薬,抗炎症薬,去痰薬などが開始された後の標本では,変化が生じ解析時に注意を必要とする.本稿では去痰薬の使用が塗抹所見へ及ぼす影響について述べる.

参考文献

1) 相原雅典:呼吸器感染症.感染症診断に必要な微生物検査.ライフ・サイエンス,2003
2) Drugs in Japan日本医薬品集フォーラム(監修):日本医薬品集2009年版.じほう,2009

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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