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増刊号 顕微鏡検査のコツ―臨床に役立つ形態学 II 微生物検査 総論 5 薬剤の影響
2 去痰薬
著者: 川上小夜子1 斧康雄2 宮澤幸久1
所属機関: 1帝京大学医学部附属病院中央検査部 2帝京大学医学部微生物学講座
ページ範囲:P.927 - P.930
文献購入ページに移動喀痰のグラム(Gram)染色標本から下気道感染を判断するためには,試料中の白血球数,白血球の種類,白血球の鮮度,粘液(フィブリン)析出の度合い,はく離した気管や肺胞細胞の種類などを読み取る1).市中肺炎患者においては,これらの感染情報を的確に読み取ることが可能であるが,抗菌薬,抗炎症薬,去痰薬などが開始された後の標本では,変化が生じ解析時に注意を必要とする.本稿では去痰薬の使用が塗抹所見へ及ぼす影響について述べる.
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