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文献詳細

雑誌文献

検査と技術37巻10号

2009年09月発行

文献概要

増刊号 顕微鏡検査のコツ―臨床に役立つ形態学 II 微生物検査 各論 1 感染症と顕微鏡検査の所見

3 腸管感染症

著者: 石川恵子12 見上裕美子3 紺泰枝4 中村文子5

所属機関: 1浦安市川市民病院臨床検査科 2三菱化学メディエンス志村事業所感染症検査部臨床微生物グループ 3聖路加国際病院臨床検査科 4東京厚生年金病院臨床検査科 5順天堂大学附属病院臨床検査部

ページ範囲:P.946 - P.950

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はじめに―糞便塗抹検査の意義

 腸管感染症の原因微生物は細菌,ウイルス,原虫,寄生虫などと多岐にわたり,糞便は臨床検査材料のなかでも検査室診断の難しい検査材料の1つである.糞便の鏡検はおそらく微生物検査室と原虫寄生虫検査室で実施されているものと思われる.感染症に限らず,糞便塗抹鏡検から得られる情報を迅速に報告できれば臨床にとって極めて有用な情報となるであろう.塗抹検査は糞便においても検査技師主導で積極的に取り組みたい検査である.幸い,昨年より保険点数も取得可能となった.

参考文献

1) Guerrant RL, Van Gilder T, Steiner TS, et al:Practice guidelines for the management of infectious diarrhea. Clin Infect Dis32:331-351,2001
2) Hughes JM:Food bone disease. Mandell GL, Bennett JE, Dolin R (ed):Principles and Practice of Infectious Diseases, 6th ed. Churchill Livingstone, London, 2004
3) York MK:Fecal culture for aerobic pathogens of gastroenteritis. Isenberg HD (ed):Clinical Microbiology Procedures Handbook, 2n ed. ASM Press, Washington DC,pp1-21,2004
4) 増田剛太(編):腸管感染症のすべて.化学療法の領域23:9-189,2007
5) 柳下徳雄(編):便性から見る感染性腸炎.国際医学出版,2007
6) 菅野治重(編):より良い感染症診療を目指して.ライフサイエンス,2005

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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