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増刊号 顕微鏡検査のコツ―臨床に役立つ形態学 II 微生物検査 各論 1 感染症と顕微鏡検査の所見
6 眼感染症
著者: 浅利誠志1
所属機関: 1大阪大学医学部附属病院感染制御部
ページ範囲:P.963 - P.967
文献購入ページに移動はじめに
眼感染症領域では感染部位を直接観察することが可能であるため,塗抹検査所見〔グラム(Gram)染色性,菌形態,細胞の種類・量など〕と局所の炎症所見より起因菌推定と適正な一次治療薬の選択が可能である.さらに抗菌薬の治療効果も直接観察できることが多いため,理想的な感染症治療が行える診療科の1つである.ただし,理想に近づくためには眼科医と検査技師との検査に関する話し合いが重要である.
眼感染症領域では感染部位を直接観察することが可能であるため,塗抹検査所見〔グラム(Gram)染色性,菌形態,細胞の種類・量など〕と局所の炎症所見より起因菌推定と適正な一次治療薬の選択が可能である.さらに抗菌薬の治療効果も直接観察できることが多いため,理想的な感染症治療が行える診療科の1つである.ただし,理想に近づくためには眼科医と検査技師との検査に関する話し合いが重要である.
参考文献
1) Baron EJ, Pfaller MA, et al:Commensal and pathogenic microorganisms of humans. Murray PR, Baron EJ, Pfaller MA, et al (eds):Manual of Clinical Microbiology, 7th ed. ASM Press, Washington, DC,pp23-26,1999
2) 田原和子,浅利誠志:Acanthamoebaの迅速診断を目的とした各染色法の比較.日本臨床微生物学会誌5:5-11,1995
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