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文献詳細

雑誌文献

検査と技術37巻10号

2009年09月発行

文献概要

増刊号 顕微鏡検査のコツ―臨床に役立つ形態学 III 一般検査 総論 1 一般検査に関する形態像観察の基礎

1 尿沈渣検査

著者: 今井宣子1

所属機関: 1大阪大学大学院医学系研究科保健学専攻医療技術科学分野

ページ範囲:P.988 - P.991

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はじめに

 尿沈渣検査に求められるのは,短時間でいかにして効率よく重要な成分を的確にみつけ,正しく過不足なく報告するかである.そのための第1原則は標準法であるJCCLSのガイドラインに従って実施することである1).尿沈渣成分のうち最も重要なのは血球と円柱であり,そのために尿沈渣検査があるといっても過言ではない.もちろん,これら以外にも多くの重要な臨床情報が得られるが,残念ながら鏡検する技師の能力に依存するところが大きい.本稿では一般検査を専門としない技師であっても最低限知っておくべき事柄に絞って述べることにする.

参考文献

1) 社団法人日本臨床衛生検査技師会尿沈渣検査法編集委員会:尿沈渣検査法2000.社団法人日本臨床衛生検査技師会,2000
2) 血尿診断ガイドライン:http://www.mnc.toho-u.ac.jp/mmc/guideline/ketsunyo.pdf
3) 血尿診断ガイドライン検討委員会:血尿診断ガイドライン.医学検査55:1128-1159,2006
4) 今井宣子:尿一般検査.臨床検査51:164-168,2007
5) 今井宣子:円柱(特殊円柱).Medical Technology25:1321-1326,1997
6) 今井宣子:ヘモジデリン.日本臨牀増刊号:広範囲血液・尿化学検査・免疫学的検査―その数値をどう読むか,第6版.日本臨牀社,pp161-162,2004
7) 今井宣子:尿沈渣.腎と透析59(増刊号):141-144,2005
8) 上田尚彦,今井宣子:尿沈渣―標本の作製から診断まで,改訂第2版.診断と治療社,2007
9) 今井宣子の尿沈渣アトラス:http://square.umin.ac.jp/uri sedi/index

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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