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文献詳細

雑誌文献

検査と技術37巻10号

2009年09月発行

文献概要

増刊号 顕微鏡検査のコツ―臨床に役立つ形態学 III 一般検査 総論 2 顕微鏡標本の作製法

2 寄生虫(原虫・虫卵)

著者: 伊瀬恵子1 澤部祐司1 野村文夫2

所属機関: 1千葉大学医学部附属病院検査部 2千葉大学大学院医学研究院分子病態解析学

ページ範囲:P.1006 - P.1009

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はじめに

 従来,わが国では回虫症に代表される土壌伝播寄生虫症が蔓延していたが,公衆衛生対策の徹底や国民の公衆衛生に対する意識の向上で寄生虫症1)が激減した.しかし,近年のわが国の国際化に伴い,以前はみられなかった輸入寄生虫症が増加しており,それらを念頭に置いて検査を行う必要がある.また,寄生虫検査を行う前に,患者の渡航歴や食習慣,現在の症状などの患者情報を得ることが最適な検査法を選択することにつながり,検出率を高めることになる2~4)(図1).

参考文献

1) 吉田幸雄:図説人体寄生虫学,第6版.南山堂,2003
2) 伊瀬恵子:虫卵の検査.検査と技術33:1171-1175,2005
3) (社)千葉県臨床衛生検査技師会:寄生虫アトラス.(社)千葉県臨床衛生検査技師会 http://www.chiringi.or.jp/
4) 野崎 司,伊藤機一:検体の取り扱いと検査の進め方.検査と技術37:40-44,2009
5) 井関基弘:クリプトスポリジウム症.臨床病理 108(特集号):191-197,1998

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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