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文献詳細

雑誌文献

検査と技術37巻10号

2009年09月発行

文献概要

増刊号 顕微鏡検査のコツ―臨床に役立つ形態学 III 一般検査 各論

1 尿沈渣

著者: 宿谷賢一1 田中雅美1 下澤達雄1

所属機関: 1東京大学医学部附属病院検査部

ページ範囲:P.1028 - P.1033

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はじめに

 簡便・迅速・低コスト,かつ患者に対して非侵襲的である尿沈渣検査は,腎・泌尿器疾患におけるスクリーニング検査として意義は高い.『尿沈渣検査法2000』の発刊から約10年を迎え,尿路の腫瘍細胞の検出については,スクリーニング検査の目的以上の検査結果を臨床へ提供可能な施設もあり,尿沈渣検査の鑑別技術の向上が裏づけられている.しかしながら,臨床の場において腎・尿路系疾患の診断・治療における尿沈渣検査の意義づけが明確にされていない部分もあり,臨床的有用性を明確にする必要がある.

 本稿では,腎・泌尿器疾患,代謝疾患,感染症を中心に尿沈渣成分から推定できる病態と病期について解説する.

参考文献

1) (社)日本臨床衛生検査技師会(編):尿沈渣検査法2000.日本臨床衛生検査技師会,2000
2) 伊藤機一,野崎 司:新・カラーアトラス尿検査.月刊Medical Technology別冊.医歯薬出版,2000
3) 八木靖二,他:ポケットマニュアル尿沈渣.医歯薬出版,2000
4) 東間 紘,横山 貴,堀田 茂:そこが知りたい尿沈渣検査.医歯薬出版,2006

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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