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文献概要
増刊号 顕微鏡検査のコツ―臨床に役立つ形態学 III 一般検査 各論
4 胸水・腹水
著者: 保科ひづる1
所属機関: 1諏訪中央病院技術部検査科
ページ範囲:P.1042 - P.1046
文献購入ページに移動はじめに
胸水や腹水は,炎症や循環障害など多様な病態により出現する.一般検査における鏡検は,細胞数算定やその種類の割合,分類が重要となる.その際,髄液と違い,さまざまな細胞が出現するため,塗抹標本を作製し,ギムザ(Giemsa)系染色の観察が望まれる.一般検査では,なかなか所見から疾患に直接結びつけることはできないが,細胞分類に伴う中皮細胞,血液由来の細胞,また細菌や結晶,異型細胞などを注意深く観察することにより,多くの情報や有用性を得ることができる.今回は確定された疾患から,鏡検におけるそれぞれの特徴的所見,さらにコメント方法を記載する.
胸水や腹水は,炎症や循環障害など多様な病態により出現する.一般検査における鏡検は,細胞数算定やその種類の割合,分類が重要となる.その際,髄液と違い,さまざまな細胞が出現するため,塗抹標本を作製し,ギムザ(Giemsa)系染色の観察が望まれる.一般検査では,なかなか所見から疾患に直接結びつけることはできないが,細胞分類に伴う中皮細胞,血液由来の細胞,また細菌や結晶,異型細胞などを注意深く観察することにより,多くの情報や有用性を得ることができる.今回は確定された疾患から,鏡検におけるそれぞれの特徴的所見,さらにコメント方法を記載する.
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