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文献詳細

雑誌文献

検査と技術37巻10号

2009年09月発行

文献概要

増刊号 顕微鏡検査のコツ―臨床に役立つ形態学 IV 血液像 総論 2 標本の作製と保存

3 標本の保存

著者: 東克巳1

所属機関: 1杏林大学大学院保健学研究科

ページ範囲:P.1071 - P.1072

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はじめに

 どの分野の標本保存も同様であろうが,標本の褪色があると観察はもとより診断を誤らせることにつながり,最も気をつけなければならないことの1つである.

 血液や骨髄の塗抹標本の保存は,染色後室温で自施設の標本箱あるいはスライドガラス納入時のケースに保存することが通常である.血液や骨髄の塗抹標本では普通染色標本と特殊染色標本がある.基本的には同じように保存すれば問題ないと思われる.

 血液・骨髄塗抹標本の保存についての文献,参考資料は検索したかぎりではヒットするものがなかった.したがって,本稿では筆者が従来から経験的に行ってきた血液・骨髄塗抹標本の保存とその注意点などを中心に概説する.

参考文献

1) 浅野伍朗(監集):診断・研究のための病理技術詳解 2 . 染色法.藤田企画出版,1992

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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