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文献概要
増刊号 顕微鏡検査のコツ―臨床に役立つ形態学 V 細胞診 総論 1 基礎知識
3 判定基準と分類
著者: 荒井祐司1
所属機関: 1癌研究会有明病院細胞診断部
ページ範囲:P.1135 - P.1139
文献購入ページに移動1 子宮頸部細胞診の分類と判定基準の変遷
わが国で細胞診検査が行われるようになった当初,細胞判定の基準としてパパニコロウ(Papanicolaou)分類が用いられた.この分類は,細胞異型の程度により正常から癌までを5段階に分けた.クラスIを正常,クラスVを癌とし,クラスIIIは良・悪性の判定が難しい異型を示すものとされ,クラスIIは異型はあるが良性の範囲内,クラスIVは癌と確定できないが悪性を強く疑う異型を示すもの,と判定基準が示されている.
1973年にわが国の婦人科,特に子宮頸部領域の細胞診報告を,パパニコロウ分類をより臨床に対応した報告様式として日本母性保護医協会(現:日本産婦人科医会)分類(日母分類)が作成され,現在まで広く用いられるようになった.
わが国で細胞診検査が行われるようになった当初,細胞判定の基準としてパパニコロウ(Papanicolaou)分類が用いられた.この分類は,細胞異型の程度により正常から癌までを5段階に分けた.クラスIを正常,クラスVを癌とし,クラスIIIは良・悪性の判定が難しい異型を示すものとされ,クラスIIは異型はあるが良性の範囲内,クラスIVは癌と確定できないが悪性を強く疑う異型を示すもの,と判定基準が示されている.
1973年にわが国の婦人科,特に子宮頸部領域の細胞診報告を,パパニコロウ分類をより臨床に対応した報告様式として日本母性保護医協会(現:日本産婦人科医会)分類(日母分類)が作成され,現在まで広く用いられるようになった.
参考文献
1) Solomon D,Nayar R(編),平井康夫(監訳):ベセスダシステム2001アトラス.シュプリンガー・ジャパン,2007
2) 日本産婦人科医会(編):ベセスダシステム2001準拠 子宮頸部細胞診報告様式の理解のために.日本産婦人科医会,2008
3) 甲状腺外科研究(編):甲状腺癌取扱い規約.金原出版,2007
4) 日本乳癌学会(編):乳癌取扱い規約.金原出版,2008
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