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文献詳細

雑誌文献

検査と技術37巻10号

2009年09月発行

文献概要

増刊号 顕微鏡検査のコツ―臨床に役立つ形態学 V 細胞診 総論 3 染色法

2 PAS染色,アルシアン青染色

著者: 芹澤昭彦1 伊藤仁1

所属機関: 1東海大学医学部付属病院病理検査技術科

ページ範囲:P.1157 - P.1159

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はじめに

 組織診のみではなく,細胞診においても細胞の鑑別や診断で種々の特殊染色が応用される.特に体腔液中などに孤立散在性に出現する悪性細胞(特に腺癌細胞)においては,中皮細胞やマクロファージあるいは変性して空胞を形成している細胞との鑑別が困難な例がある.その鑑別の際には,粘液を染色するPAS(periodic acid-Schiff)染色やアルシアン青染色が有用となる場合が多い.また,細胞診標本を用いる特殊染色のなかでも,両染色とも染色法が簡便であり,染色時間も短時間で行うことができるため,多用されている方法である.

参考文献

1) 羽山正義,百瀬正信:PAS反応.新染色法のすべて.医歯薬出版,pp136-144,1999
2) 羽山正義,百瀬正信:多糖類染色 アルシアン青染色法.新染色法のすべて.医歯薬出版,pp144-150,1999
3) 古田則行:体腔液・脳脊髄液の細胞診.坂本穆彦(編):細胞診を学ぶ人のために,第4版.医学書院,pp268-293,2005
4) 末吉徳芳:多糖類の染色法.三浦妙太(監),畠山重春(監・編):実践病理組織細胞診染色法カラー図鑑,第3版.近代出版,pp31-51,2008

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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