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文献詳細

雑誌文献

検査と技術37巻10号

2009年09月発行

文献概要

増刊号 顕微鏡検査のコツ―臨床に役立つ形態学 VI 病理 総論 1 病理形態像の観察の仕方,考え方

1 細胞診と病理組織像の違い

著者: 山田正人1 水口國雄1

所属機関: 1帝京大学医学部附属溝口病院臨床病理科

ページ範囲:P.1198 - P.1201

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はじめに

 病理診断には生検または手術で採取された検体の組織診断と,尿や喀痰中に含まれるはく離細胞,あるいは子宮,肺,乳腺,甲状腺などの臓器から擦過法や穿刺吸引法によって得られた細胞で診断が行われる細胞診断とがある.どちらも標本を作製し顕微鏡で組織構築や細胞形態を観察することで診断が行われるが,対象となる検査材料や固定法,染色法は異なる.また,組織診断と細胞診断それぞれの利点を活かすことで欠点を補い総合的な診断を行うことができる1,2)

参考文献

1) 坂本穆彦:組織と細胞診.病理と臨床16:906-908,1998
2) 水口國雄:病理と細胞診.別冊 医学のあゆみ,医歯薬出版,pp19-21,1997
3) 水口國雄,山田正人:特殊染色の選択とその解釈.病理と臨床26(臨時増刊号):47-57,2008
4) 畠 榮:細胞診検査への免疫学的手技の応用.病理と臨床20(臨時増刊号):69-77,2002

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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